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スキーおよびスノーボードの滑走面の材質

滑走面は何からできているか
すべてのスキーおよびスノーボードのベースマテリアルはポリエチレンです。家庭で食料品をストックしておく入れ物と同じ材質です。ポリエチレンは多くの種類があり、通常ポリエチレン分子に含まれている炭素分子のナンバーにより分類されております「分子量」と呼ばれているものです。主なベースマテリアルには2種類あり、高密度のポリエチレンのエクストリューテッドベース(HDPE)とシンタードベース(UHMW)です。エクストリュードの分子量は溶解させシート状に押し出すことができる低さです。それ程高価ではなく、加工も容易で適度に耐久性があります。最初のプラスチック製のスキーベースはエクストリュードでした。エクストリュードは現在低価格あるいは、セットスキーに用いられておりますが、シンタードの耐久性には遠くおよびません。
シンタードやグラファイトベースのようには、ワックスやNOTwax等をエクストリュードは付着、吸収させません。
シンタードベース
シンタードベースは、超高分子量ポリエチレン(UHMW)から生産されています。シンタードの分子量はエクストリュードの10倍です。溶けても流れないため、押し出し成形することはできません。透明な乾燥したパウダーを加熱し圧力を掛け生産されています。シンタードは、NOTwaxを非常にわずかですが吸収することができます。シンタードのパウダー一粒一粒が、結合した結晶の間のスペースに吸収されるものと考えられます。
シンタードはエクストリュードと比べて二つの利点があります。一つは毛細管現象でNOTwaxを吸収し、ワックスを表面に付着させることができることです。エクストリュードは、NOTwaxの吸収量もほんのわずかで、ワックスもほんの少ししか付着しません。NOTwax、ワックスとも表面から削りとられるまでのわずかなの間にとどまるだけです。
シンタードの二つめの利点は、硬さです。シンタードの分子の長さはエクストリュードの10倍です。シンタードは多くの異なった密度の組織から製造されています。分子量が高い程硬く、ダメージを受けた時に修理することが困難です。非常に高密度のシンタードは、超低温の雪質でも早く滑走しますが、ワックス(またはNOTwax)も容易には付着しません。この場合、NOTwaxを深く染み込むまで毎日塗布する必要があります。
また、メーカーの何社かは、炭素を多く含んだシンタードを使用しています。グラファイトベースと呼ばれるものです。これらのブラックベースは、静電気を発生させない特性をもっていますが、実際に伝導性はなく、低温で、ドライな雪上を滑走した時に発生する静電気をためてしまいます。さらに、高い炭素の含有量のためにベースマテリアルの寿命を極端に短くしてしまいます。グラファイトベースが一日使用しただけで磨耗し「ドライベース」になることがあります。
NOTwaxはそのようなベースをワックスよりも長期間保護しますが、少なくとも二日に1回は塗る必要があります。一方、カーボンを含んでいないシンタードは、2日おきにNOTwaxを塗るだけで20日間全く磨耗しません。マルチカラーのダブルシンタードベースも他のシンタードと同様です。
どのように滑走面は摩滅するのですか?
スキー、スノーボードの滑走面には3種類の磨耗の仕方があります。一つは、岩、木などの硬いものにぶつかったり、乗り越えたりした場合のメカニカルなダメージです。ひどい場合は性能に影響を及ぼしてしまうので、滑走面を補修する必要があります。補修にはエクストリュードが用いられていますので、シンタードでも補修個所が多いと滑走面はエクストリュードと変わらなくなってしまいます。
二つ目は、「乾いた」あるいは「酸化した」と呼ばれている、ドライアウトしたドライベースで、雪の結晶との摩擦により発生する磨耗の現象です。エクストリュードは柔らかいため、これらを原因とするダメージは比較的少なくてすみます。しかし、非常に硬いシンタードの場合は、これらが主なダメージの原因です。シンタードの表面が徐々に侵食され、個々の分子そして細い繊維が突き出てきて、表面が白っぽくなります。これらの突起は、雪に対するアンカーの作用をし、あらゆる雪質で滑走性を悪くする原因となります。これを取り除くのは、サンディングかストーングラインディングしかありません。
三つ目は、ハイカーボングラファイトベースでしか発生しません。これらのベースには、非常に多くのカーボン(重量比7%~12%)が使用されています。カーボンはあまりよく混ざり合わされず塊を形成する傾向があります。これらの塊は、シンタードに対しての結合力が弱く、塗布されているワックスがなくなるとすぐに落ちてしまいます。シンタードに初期のわずかな磨耗が始まると、カーボン分子が失われた後のクレーターが、ノンカーボンのシンタードがひどく磨り減った時と同じような状態になってしまいます。一方これらのクレーターはハイカーボンベースの利点を提供してくれます。結果的に表面積が大きく、多穴性でワックスにより大きな定着する場所をもたらしてくれるからです。
いくつかのメーカーは、もしもワックスが使用されていない場合は、ハイカーボンベースの方がシンタードよりもわずかに早いといっております。これは多くのテストで証明されています。残念ながらこの利点は短期間のものです。この速さの原因は、おそらくはがれたカーボンが潤滑剤の働きをするためのものだからです。表面からカーボンがはがれた後のワックスを用いてないハイカーボンベースは、ワックスを使用していないシンタードよりも明らかに遅くなってしまいます。
しかし、ご安心ください。ハードワックスか、NOTwaxを使用して滑走面を適切にコーティングしている場合は、これらの磨耗の影響を受けることはありません。