ホットアイロンでの問題点であったアイロン「かけ面」の温度の下がりを抑え、安定した温度でワクシングを行うためのデジタル制御機能と、アイロン「かけ面」位置の温度のバラツキを抑える「M字ヒーター」を採用したアイロンです。
デジタル制御幅は設定温度の±2℃で設定しています。また、直接「かけ面」の温度での設定となりますので、ワックスの特性に合わせたワクシングが正確に行えます。デザインもアイロン本体部とグリップ部の位置を理想的な位置にしましたので、本体からの熱を感じることなく、手の大きい人でも余裕で握れる仕様となっています。
800W仕様で、寒い場所でのワクシングも余裕でこなします。
ヴィトラの名前を世界のチューニングシーンに知らしめた1台。
鉄板のサイドアーチにより解けたワックスがアイロン中央付近から序々に周囲へ広がるので、効率良く、サイドからのたれこぼしが少ないことが特徴です。
また今シーズンよりの新仕様品には、「M」字熱線を採用。プレート表面の温度差がほとんど発生しないため、ワックスの塗りムラが出来にくくなっています。
バイスの天面に使用している「ヴィトラ」の独自開発ゴムにより、スキーを天面に載せるだけで「ワックススクレーピング」程度の作業を行う事が可能です。付属するバイスセンターをテーブルに取り付け、スキーのビンディングストッパーとバイスセンターを付属のロックチェーンでしっかり固定しますとより強固に固定されます。サイドエッジの作業の場合は、凹部にスキーを差し込みロックチェーンで固定して使用します。本体自体が軽量なため持ち運びが容易に行えます。
※詳しい使用方法は下記画像をクリックするとご覧いただけます。
付属のセンターバイスをスキーのストッパー近くに取り付けます。次に付属のロックチェーンを、スキーのストッパーを押し下げた状態で、片側ストッパーのプラスチック部分に取り付け、真っ直ぐにセンターバイス取り付け部分に引っ掛けて固定します。
【ご注意】ストッパーの形状(ワイド幅などのストッパー)によりセンターバイスとロックチェーンが外れ易くなる場合があります。その場合、一方のストッパーにロックチェーンを取り付けた後、逆サイド側のセンターバイスの引っ掛け部分に固定し、もう片方も同様にすることにより(スキー先端側から見ると、ロックチェーンをX型に固定します。)しっかりと固定する事ができます。
バイス天面脇のサイド用の凹部に、スキーを横にした状態で差し込みます。次に写真の通り片方のストッパーにロックチェーンを取り付け、センターバイスの引っ掛け部分に固定します。
ワクシングアイロンを選択する際に、あなたは何を重要視しますか?値段ですか?デザインですか?重さですか?扱い易さですか?機能ですか?
ヴィトラアイロンのラインアップは、あなたの希望を叶えることが可能です。
コンパクトな800W大容量のワックス専用アイロンを13年前に初めて世に出して以来、そのクォリティーの高さがヨーロッパの名だたるチューンアップメーカーに認められ、現在も5メーカーがヴィトラアイロンよりOEM供給を受けて販売しています。
ここでは、「VITORAアイロンなワケ!」ということで、現在最も斬新なデザインと革新性な機能を併せ持った、ヴィトラアイロンの特長をご案内していきたいと思います。
ヴィトラアイロンの全てのラインアップは、写真の様にプレートの両サイドをラウンドさせています。これには深い訳があります。
ワクシングシートなどを使用しないで直接滑走面にアイロン懸けする際、進行方向(ヴィトラアイロンは滑走面に対して横に懸けていきます)に対するプレートサイドがワックスを融かすファーストコンタクトとなる訳ですが、このプレートサイドが真っ直ぐですと、融けたワックスが滑走面の両サイドへこぼれ落ち、スキーやボードのサイドを汚し、またワックスを無駄にしてしまいます。ところが、サイドをラウンドさせただけで写真の様にプレート中央に集まり、サイドからの垂れこぼしを軽減してくれるわけです。写真は撮影のために相当量のワックスを使用し、ソールをダメにする覚悟で撮ったものです。涙。つまりワックスの無駄を省き、サイドを極力汚さないで作業できるワケ!です。
サイドアーチ仕様のモデルラインアップです。
左がヴィトラアイロンプロ、右がヴィトラデジタルアイロンです。
まずは写真をじっくりとご覧ください。左側は一般的プレート内部です。サイドに這わす様に盛り上がっている部分にヒーター(熱線)が組み込まれています。この場合アイロンの使用を開始した時点で常にヒーターの部分が先に暖まりあとから他の部分に熱が伝播していくことになります。温度が設定値に達しても、部分によってはまだ充分な温度となっていないのです。ワクシングを進めていくと、プレートの温度は下がります。これをまたサーモスタッドによって調整していく訳ですから、当然プレート表面の部分部分での温度差が生じてしまい、プレート温度の低下を促進してしまいます。
さて右のプレートに目を移しますと、プレート内部でヒーターの盛り上がりが3箇所曲げられ、m字になっていることがご確認いただけるでしょう。こうすることにより、ヒーターからの熱の伝播速度をあげることができ、プレート表面をほぼ一定な温度にし、作業時にはゆっくりと均一に、温度の低下を発生させることが出来る様になります。
ヴィトラでは、出来る限り持ち運びのしやすい重量をこころがけて、アイロンを作成しています。この「m字熱線」を採用したことにより、ヒーターの盛り上がり部分の金属量が増え、また熱量バランスによりプレート底面の厚さも3mm増やしました。そのため重量のあるアイロンと比較しても遜色のない蓄熱量が確保でき、安定した作業が可能なワケ!です。
従来のワックスアイロンにあったいかにもアイロンというデザインを、モダンで洒落た感じのものにしたのもヴィトラが最初であると思われます。
2006シーズンより販売を開始した「パーフェクトアイロン(販売終了しました)」では、グリップの部分をマウスに似た形にした流線型のモデルを採用しました。通常のアイロンですとコンセントの位置を考えてプラグインをしなければ、自分の体やスキー・スノーボードが邪魔になったり、コードを引っ掛けたりして作業を面倒なものにすることがあります。このマウス形状のグリップを採用することにより、通常の向きと正反対に容易に持つことが可能となり、また本体のコード口をユニバーサルジョイントにすることで本体との引っかかりをも軽減させることができました。(現在はデジタルアイロンに継承されています)
しかしながら世の中には想定外に手の大きい方もいらっしゃいます。ヴィトラでは本体上部に熱が行かない様に設計をしていますが、多少の温度は上部に伝わります。そのため手の大きい方がご使用になると握りづらかったり、熱を感じる場合も起こり得ます。
そこで2008シーズンに発売を開始した「デジタルアイロン」では、握りの部分を若干大きくし本体との間隔も離しました。これにより写真の様に手の大きい人でもしっかり握れ、熱も感じることなくスムースにワクシングできる様になりました。もちろん手の小さめな方でも、マウス部分を3D形状にしてあるので、違和感なくしっかり握れる様配慮しています。まさにデザインと実用性を両立させているワケ!です。
アイロンをデジタル化するってどういうこと?これは大変に有益なことなのです。簡単に言うと「アイロンプレートの温度をデジタル制御することで安定した温度に保つ」ことができるのです。
ワクシング作業中に起こるプレート温度の低下により、ワックスが延びなくなったり、アイロンのスムースな動きが、なくなったりという問題がデジタル化により減少し、安定したワクシング作業が行える様になり、強いては滑走面を傷める心配もなくなるワケ!です。
![]() |
![]() |
![]() |
電源OFFの状態から100℃に設定します。加熱時には文字盤下部のパイロットランプは赤色の点灯となります。 | その後100℃から98℃に温度が落ちデジタル制御で設定した100℃に再加温している様子です。 | 再度100℃になり、文字下部のランプは加温完了の緑色の点灯となっています。 |
ヴィトラのアイロンは決して重量があるアイロンではありません。しかしこれらの機能により、蓄熱量、滑らか感などを先端技術により充分カバーしているワケ!です。そして最新のデザイン・機能がてんこ盛りで納得な価格なワケ!です。ですからあなたの選択も「ヴィトラアイロンなワケ!」なのです。